リフォーマー&ボディワークと姿勢改善

ピラティスリフォーマーが姿勢矯正に効果的な理由

こんにちわ。

imok株式会社の小林俊夫です。

今日はピラティスリフォーマーが、「姿勢矯正」や「動きの改善」に効果的な理由についてお話させて頂きます。

結論を先にお伝えさせて頂きますと、ピラティスリフォーマーは、身体のセンサーである、多くの感覚器を刺激する為、「姿勢矯正」や「動きの改善」に効果的です!

更に言えば、ピラティスリフォーマーを使用することで、「安定性が高い肢位」かつ「低強度」でも、安全に「前庭」への刺激を入れることが出来るというメリットが考えられます。

キレイな姿勢や動きを創る為には、感覚器によるインプット&脳の活性化が重要

こちらの記事でもご紹介をさせて頂きましたが、「キレイな姿勢」を創る為には、「身体のセンサー」がしっかりと働く様にすると共に、脳を活性化していくことが重要です!

私達は、「筋力」によって姿勢を保っている訳ではありませんので、よくネットの記事などで書かれている様な、「背筋と腹筋を鍛えましょう」といった方法では、なかなか効果が得られません。(もちろん、「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」と呼ばれる様な筋肉は重要ですが、一般成人で姿勢を支えるだけの筋力が無いから姿勢が保てないという方は、ほとんどいないと考えられます)

なぜなら人の「姿勢」というのは、建物の様に固定をされたものではなく、不安定であり、常に身体のセンサーを働かせながら、身体の内部の状況や環境との関係をモニタリングし、細かく調整をする必要があるからです。

その為、「キレイな姿勢」の人というのは、大きな筋力を発揮してキレイな姿勢という状態で固めている訳ではなく、各種センサーを働かせて、身体の内外の状態を把握し、常に細かく調整をしている訳ですね。

「身体図式(ボディスキーマ)」と姿勢の関係

私達は、「脳(大脳皮質)」に記録されている「身体図式(ボディスキーマ)」と呼ばれる過去の基準と、現在の体位や四肢の運動とを比較することによって、現在の身体の状態を把握し、姿勢を調整していると考えられています。

「身体図式」とは、1911年にHead&Holmesによって提唱された概念ですが、過去に積み重ねられた感覚情報によって作られ、「無意識に感じている自らの身体の状態」と捉えることが出来ます。

「身体図式とは、自分の身体の姿勢や動きを制御する際にダイナミックに働く無意識のプロセス」Head&Holmes

その為、この「身体図式」が不明確であると、自らの身体の外観(アウトライン)が鮮明になっていない為、よくモノに身体をぶつけたりしがちです。

更には、脳で作られる「運動プログラム」などは、この「身体図式」をもとにしている為、「身体図式」が不明確であると、スムーズな動作も行いにくくなると考えられます。

身体図式の更新

それでは、「身体図式」は何によって作られるかというと、様々な感覚が統合をされ、蓄積されることによって作られています。感覚には様々な種類が存在しますが、その中でも、以下の3つが重要であると考えられています。

  1. 触覚
  2. 固有受容感覚
  3. 前庭感覚

また、脳には「可塑性(かそせい)」と言って、変化をする働きがあり、これら3つの感覚を刺激することによって、常に「身体図式」。言い換えると脳の中の「身体の地図」は書き換えることが出来ます。

「触覚」を得る為には「地面とハグ」が効果的

「触覚」を刺激する為には、「ハグ」などが効果的ですが、日本の文化ではなかなか難しい為、「仰向け」や「うつ伏せ」などの地面と身体との接触面積が大きいポジションでエクササイズを行うことで「地面とハグ」をして頂く事がおススメです!

そうすることで「皮膚」に存在するセンサーが刺激され、「触覚」が得られます。

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※こうした仰向けのエクササイズなどがおススメ

身体を大きく動かす&四肢をグルグル回すことで固有受容感覚を得る

次は「固有受容感覚」ですが、こちらは「深部感覚」とも言われ、関節や筋肉など身体の深部にセンサーが存在し、それによって得られる「運動覚(身体の動きなどを感じる)」や「位置覚(自分の腕や脚の位置を感じる)」、「重量覚(重さを感じる)」や「抵抗覚(身体に加わる抵抗を感じる)」などのことを指します。

これらのセンサーを活性化する為には、全身を大きく動かしたり、肩関節や股関節を代表とする四肢の関節であれば、「回旋運動」や「ぶん回し運動」という運動によって刺激されやすいということが分かっている為、肩関節を大きく回したり、股関節を大きく回したりすることが効果的です。

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※レッグサークルズやアームサークルズなどがおススメです!

加速によって前庭覚を得る

前庭感覚というのは、耳の奥に存在する「三半規管」や「前庭嚢(ぜんていのう)」と呼ばれるセンサーによって、「頭の傾き」や「加速」「回転」などを感じとることで得られます。

目を閉じていても、電車が動いたり、エレベーターが動いているのを感じることが出来るのは、こういったセンサーが働いているからですね!

ボディワークを通して、これら3つの感覚を刺激することを通して、「身体図式」を書き換え、キレイな「姿勢」や「動き」を獲得していきます。

ピラティスリフォーマーのメリット

「触覚」や「固有受容感覚」を得るには、ピラティスやヨガをはじめとするボディワークなどでも良いのですが、「前庭覚」に関してはピラティスリフォーマーを活用する事がおススメです。

なぜなら、「加速」や「回転」「頭の傾き」などによって、「三半規管」や「前庭嚢」に存在する「卵形嚢(らんけいのう)」や「球形嚢(きゅうけいのう)」と呼ばれるセンサーが働き、「前庭覚」が得られる訳です

単純に「頭を振る」ことでも、もちろん刺激をされますが、その運動を「自らやりたい」と思う方は少なく、一般的なトレーニングで考えると「ダッシュ」や「ジャンプ」をしたり、「ローテショナルスクワット」、「フォワードランジ」などのエクササイズを行うことで、「前庭感覚」を得ることは可能なのですが、どうしても「強度」や「難易度」が高くなりやすい為、運動が苦手な方や、立位でバランスを保ちにくい方、中高年の方などには、行いにくいというのが考えられます。

しかし、ピラティスリフォーマーを用いると仰向けやうつ伏せなどの、身体を支える面積が広く、重心位置が低い安定をした状態かつ、負荷はスプリングで調整を出来る為、低負荷な状態で加速を掛けることなどが可能です。

※ジャンプボードを用いたジャンプエクササイズ

スプリングの負荷を調整出来る為、低い負荷で安定した姿勢でジャンプエクササイズなどが可能です。

その為、運動が苦手な方やバランス感覚が低下している方、低体力者の方でも、安全に効果的に行う事が出来ます。

また、一般の方からアスリートにおいても、ピラティスリフォーマーを活用して様々なエクササイズを行うことで、自然と「触覚」、「固有受容感覚」、「前庭覚」が得られますので、「身体図式」がどんどんと書き換わり、より「キレイな姿勢」や「スムーズな動き」を獲得する事が出来ます。

ぜひピラティスリフォーマーを活用して、「キレイな姿勢」&「スムーズな動き」を手に入れていきましょう!!

imok株式会社

代表 小林俊夫

Toshio Kobayashi
ABOUT ME
Toshio Kobayashi
Toshio Kobayashi
imok株式会社(アイモック)代表取締役/猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」代表。  トレーナーとして活動をしながら2008年、2009年にアメリカへピラティスの研修を受けに行き、マスタートレーナーの認定を取得。その後、2010年に医療系国家資格を取得。  現在はスタジオの経営、メディアの監修及び出演、全国での研修及び講演、ピラティスリフォーマーの製造及び販売をしながら、姿勢&機能改善、パフォーマンスアップ専門のトレーナーとして、世界中に「I am OK You are OKな人」を増やす為に活動中。