機能解剖学&運動生理学

腰部の機能解剖3|腰椎の荷重支持機能とは

こんにちは。
理学療法士の中北貴之です。

今回は「腰椎の荷重支持機能」についてです。

椎体は部位によって大きさが違う⁈

腰椎は頚椎や胸椎に比べて容量が大きく、椎体の幅も広い構造をしています。

腰椎5個の合計重量は頚椎の7個の約2倍ともいわれます。

なぜ腰椎が大きいかといえば、荷重支持の役割を頚椎や胸椎よりも求められるからです。

椎骨の違いの解剖イラストVISIBLE BODYで作図

腰椎における荷重支持の割合とは

荷重支持の主な組織は「椎間板&椎体」と「椎間関節&椎弓」です。

立位時の腰椎にかかる圧縮荷重の割合は、おおよそ「椎間板&椎体:椎間関節&椎弓=8:2」といわれています。

上位脊椎になるほど、荷重の割合は均等に近づいていきます。

腰椎への荷重割合のイラストVISIBLE BODYで作図

さて、このように荷重支持においては「椎間板&椎体」が重要な役割となりますので、ここからは椎間板にスポットを当ててみたいと思います。

椎間板の特徴とは

椎間板は「髄核」「線維輪」「軟骨終板」によって構成されます。細かい画像はGoogle先生で検索してみてくださいませ。

さて、今回椎間板の特徴で押さえておきたいのが下記の2つです。

①加齢変化

②人体最大の無血管組織

加齢変化について

カラダにとって非常に大切な椎間板ですが、残念ながら20歳頃から髄核の変性が始まるといわれます。

髄核の水分量は若年時で85%以上ですが、成人では70%程度に低下し、加齢とともにどんどん低下していきます。

それによって弾力性なども失われていく訳ですね。

もちろん、加齢に逆らう事は出来ませんが、日頃からケアをしていくことが大切です。

その為の重要なポイントは、この後書かせて頂きますね。

人体最大の無血管組織とは

椎間板は線維輪の外側1/3を除いて血管がありません。

椎間板の解剖イラスト椎間板 VISIBLE BODYで作図

 

ここで疑問が生じませんか?

血管が無くてどうやって栄養供給してるの?

答えは、スポンジの原理です!

水の中にスポンジを入れると、スポンジに水分が流入します。そしてギュッと握るとスポンジから水分は流出していきます。

椎間板も同様に圧力負荷が加わると水分が拡散し、圧力負荷が減少すると水分が流入してくるようになっています。

つまり、動かないと水分の出入りが生じないので、栄養も供給されないということです。

それは困りますね。

ただでさえ加齢変化によって水分量が低下するうえに、栄養供給まで滞ってしまうと変性は進行してしまいそうです。

どうすれば良いか?

解決策は、適度に動くことです!

動くことで圧力負荷が増加したり減少したりしますので、栄養供給がされます。

デスクワークで座りっぱなし、という方も30分に一度は立ち上がって伸びをしたり、姿勢を変えたり、トイレに行くなど、こまめに動くことがオススメです。

椎間板に栄養補給をする為のおすすめエクササイズ

そして、ピラティスリフォーマーは臥位、座位、立位と様々な姿勢でエクササイズできる素晴らしいツールです!

まさに「Exercise is Medicine」ですね!

おすすめのエクササイズはこちら↓

https://imok-academy.com/catback-exercise/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※参考文献
非特異的腰痛で知っておきたいこと.Monthly Book Orthopaedics26(12).2013.
腰椎・腰部の機能解剖.理学療法28(5).2011.
荒木秀明:非特異的腰痛の運動療法.医学書院.2014.
福林徹:腰痛のリハビリテーションとリコンディショニング.文光堂.2011.
坂井健雄監訳:グラント解剖学図譜第6版.医学書院.2011.