機能解剖学&運動生理学

機能改善の為の介入方法

こんにちは。

imok株式会社で活動している理学療法士の中北貴之です。

いつもimok academyのサイトを通じて、各部位ごとの機能解剖を中心にお話をさせて頂いていますが、今回は全身のどこの部位にも共通する”機能改善の為の介入方法”がテーマです。

他の記事をご覧頂いていて、結局どうすれば改善するの?

といった疑問が生じた際は、この記事を確認すれば大丈夫!という内容のつもりです(笑)

なお、あくまでも弊社で行っている介入の考え方であり、絶対的な正解だと言い張るつもりはございませんので悪しからず!

トレーニングピラミッド

機能改善を図るうえでは、身体の土台となる部分から介入していくことが大切です。

トレーニングピラミッドのイラスト

例えば、片脚スクワットなどの機能的動作パターンの改善(下から4段目)を図るのであれば、その土台となる「神経系のリセットやアライメントの改善」「適切な呼吸パターンの獲得や関節可動域制限の改善」「モスタビリティ(自動運動で安定して関節を動かすことができる)」といったことが必要です。

現代人の多くは運動不足や栄養の質不足、日々のストレスやデジタルデバイスの過用などによって、中枢神経系の機能低下から過緊張な状態になりやすいと言われています。そのため、感覚システムの正常化などの神経系のリセットや、アライメントの改善といった介入から行います。

神経系のリセットについてはまた別の機会に詳しくご紹介できればと思いますが、要点としては感覚器を刺激して適切なインプット情報を脳や脊髄といった中枢神経系に送り、それらの情報を中枢神経系が適切に統合できるようにすることです。

なお、下記セミナーでは姿勢改善をテーマにして感覚器や中枢神経系の評価、Bodyworkによる改善アプローチをご紹介しています。

https://www.facebook.com/events/2530133870548512/

介入のStep1~Step4

それでは、本題に戻って介入の流れを確認していきましょう。

”Step1”では、過緊張になっている筋肉の抑制を行います。具体的には脊柱伸展や骨盤前傾に作用する広背筋や脊柱起立筋群、股関節屈筋群などの抑制です。方法はストレッチでもマッサージでも何でもOKですので、皆さんが得意なことや、お客様がリラックスしやすいものを選択してください。

”Step2”では、脊柱屈曲や骨盤後傾に作用する腹筋群や前鋸筋、ハムストリングス、大内転筋の伸展内旋線維、中殿筋前部線維などを活性化していきます。

【動画】90/90ヒップリフト https://imok-academy.com/90-90hip-lift

【動画】ベアラウンド https://imok-academy.com/bear-round

↑おすすめのエクササイズの一例です♪

“Step3”では片側ずつでも体重を支持できる状態を作っていきます。ヒトはそもそも内臓の位置が非対称ですし、脳機能にも左右差がありますので、荷重にも左右差が生じます。

その差は必然と言えますが、左右差が大きくなり過ぎると障害などにも繋がりますので、ある程度整えることも大切です。

【動画】ZOAきゃっとばっく https://imok-academy.com/resistance-zoa-catback

※ピラティスリフォーマーが無い方は床でもOKです!

“Step4”ではモスタビリティの獲得ということで、多様な肢位で四肢の分離運動などを行っていきます。前述のトレーニングピラミッドで考えると、機能的動作の一歩手前の段階にあたります。例えばベアーポジションでコアを安定させたまま対角の上肢と下肢を動かすなどです。

機能改善の為の介入の流れ

①過剰な緊張の抑制

②屈筋群の活性

③左右荷重の活性

④モスタビリティの獲得

基本的には上記のような流れで介入すると、効果的が出やすいかと考えております。

後はエクササイズの変数として「ボリューム」「強度」「複雑性」などでお客様に合わせていきますが、Bodyworkであれば複雑性のコントロールになることが多いですね。

さすがに具体的なエクササイズを全てご紹介しきれませんが、随時本サイトでもエクササイズをアップしていきますので乞うご期待ください!

また、弊社で行っている「imok’s Mentorship 」や「機能解剖セミナー」でも様々なエクササイズをご紹介しておりますので、よろしければご活用ください!

https://imok-academy.com/imok-seminer/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

imok株式会社

中北貴之