こんにちは。
imok株式会社で活動している理学療法士の中北です。
本日は「背骨のアライメント」についてお話いたします。
背骨は、腕や脚の動きの土台となる部分であったり、脊髄を保護する役割を担っていたり、さらには直立二足歩行を可能にするうえで必要不可欠であったりと、身体にとってはとても大切な部分です。
そして、姿勢を矯正する為には背骨のアライメントを整えることがとても重要になります。
生理的弯曲
背骨には”生理的弯曲”といって、S字のカーブがあります。
つまり、この生理的弯曲こそが背骨の理想的なアライメントであるということです。
生理的弯曲とは、背骨の自然な弯曲のことを指します。
・頚椎(首の背骨)は前弯(反り)がある。
・胸椎(胸の背骨)は後弯(丸まり)がある。
・腰椎(腰の背骨)は前弯(反り)がある。
このような生理的弯曲が存在することで、ジャンプの着地時や走る時などのスポーツ動作における衝撃吸収をはじめ、歩く時や階段を下りる時などの日常生活動作における衝撃吸収にも寄与しています。
さらに細かく生理的弯曲を見ていくと、頚椎も胸椎も腰椎もおおよそ真ん中辺りが弯曲の頂点となります。
ところが、様々な要因によって生理的弯曲が崩れてしまいます。
生理的弯曲が崩れる原因
生理的弯曲が崩れる原因としては、大きく3つの理由が考えられます。
①骨の変形などによる構造的な崩れ
②筋肉のアンバランスなどによる崩れ
③脳の不活性などによる神経的な崩れ
順番にみていきましょう。
「①骨の変形などによる構造的な崩れ」に関しては、背骨自体の変形や、背骨と背骨の間に存在する”椎間板”の変性などを指します。骨の変形も椎間板の変性も治すことは出来ないため、運動によって予防したり、進行を遅くしたりすることが大切になります。
「②筋肉のアンバランスなどによる崩れ」に関しては、前後の筋バランスや左右の筋バランスが崩れることで生じます。
「③脳の不活性などによる神経的な崩れ」に関しては、睡眠・食事・運動といった生活習慣が深く関わり、②の筋バランスにも影響を及ぼしています。
生理的弯曲の維持や改善には、この神経的な崩れの改善が必須となります。
例えば、長時間パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスを操作していたり、栄養バランスの崩れた食生活を送っていたり、適切な量の運動が行えていないとします。
そうすると、脳は活動量が低下して不活性となり、姿勢を調整したり、背骨をコントロールしたりしている指令室も機能が低下します。
このような神経的なバランスの崩れが、姿勢の崩れ(生理的弯曲の崩れ)につながります。さらには、交感神経と副交感神経のバランスの崩れにもつながっていきます。
もう少し具体的に見ていきましょう。
そもそも姿勢というのは、その時々の状況に合わせて最適な姿勢を選択するように自動化されています。
脳が不活性になると、身体は過緊張になりやすくなる為、腰を反り過ぎる姿勢になりやすくなります。腰を反り過ぎると、バランスをとるために背骨全体のアライメントが崩れます。
結果として、生理的弯曲の崩れになります。
フォースタンスストレッチ
それでは、最後に背骨のアライメントを整えるためにおすすめのエクササイズをご紹介いたします。
今回ご紹介するのは「フォースタンスストレッチ」です。
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~エクササイズのやり方~
①四つ這いになり、右手の前に左手をつきます。
②お尻を後ろに引き、お尻から背中にかけてストレッチします。
③5~6回呼吸を繰り返しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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imok株式会社
中北貴之