カラダのお悩み

どうして首は痛くなるの??

こんにちは。
imok株式会社で活動している、理学療法士の中北貴之です。

今回は、多くの方が悩む「首の痛み」についてのお話です。

なぜ首は痛むのか?
という、そもそもの原因を探り、予防や改善のための方法までをお伝えいたします!

なぜ痛みを感じるのか

首に限らず、肩でも腰でも痛みを感じるということは、痛みを感知するセンサーに一定以上の侵害刺激が加わっていることが考えられます。

例えば、誰かに肌を触れられても痛みを感じなくても、つねられたら「痛い!」と感じたり、イスに10分間座っていても何も感じないのに、2時間座っていたら腰が痛くなったりなど、これらは一定以上の刺激が加わったことで、カラダが痛みとして感知しているわけですね。

つまり、首が痛くなるということは、侵害刺激が増えた結果だといえます。

首には頭を支えるという役割がありますが、頭は5~6kgもあるため、寝転がっている時以外は常に首には負担が掛かっています。

その負担をできるだけ分散するために、
「骨・椎間板・靱帯などによる安定化機構」「筋肉による安定化機構」という仕組みがあります。

このような安定化機構の破綻が、首の痛みへとつながります。

首が痛くなる原因その①

首が痛くなる原因の一つが、椎間板や骨の変形です。
※椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションのような組織です。

首の骨(頚椎)と椎間板がパートナーとなり、頭の重さを約50%ずつ分散して支えています。
ところが、椎間板は20歳頃から変性するといわれており、加齢とともに頭を支えるための機能が低下してしまうため、相方の頚椎への負担が徐々に増えてしまうことに。

負担が増えた頚椎も徐々に変形して首は不安定になり、侵害刺激が増加するため首の痛みを感じやすくなります。

それでは、このような椎間板や骨の変形には、どのように対処したら良いのでしょうか。

残念ながら、変性した椎間板や骨は元には戻りませんので、予防が何より大切になります。

まずは椎間板を長持ちさせるポイントですが、椎間板には同じ姿勢が長く続くと栄養の出入りが滞ってしまうという特徴があるので、30分に一度は姿勢を変えるようにしてみてください。

そして、骨の変形の予防としては、椎間板同様に姿勢をこまめに変えることに加えて、動かし過ぎないことも重要です。

首をグルグル回すような運動がありますが、目一杯動かすと骨の変形につながる恐れがありますので、7~8割くらいの範囲で動かすようにしましょう!

首が痛くなる原因その②

首が痛くなるもう一つの原因が、姿勢の崩れによって筋肉の働きが悪くなることです。

首を安定させるためには、骨や椎間板など以外に筋肉も関与していますが、姿勢が崩れることで筋肉が働きにくい状態になってしまいます。

首や頭を支えている筋肉は、肩甲骨や肋骨、鎖骨などに付いているので、姿勢が悪くなって肩甲骨や肋骨などが本来の位置からズレると、前後左右の筋肉のバランスが崩れ、頑張り過ぎている筋肉と、サボってる筋肉が出てくることに。

そうすると、筋肉のバランスが崩れて首が不安定になるだけではなく、頑張り過ぎの筋肉は硬くなって、その部分はコリや痛みとして感じられるようになります。

このような筋肉の働きの低下を予防するには、悪い姿勢から抜け出せるようにすることが大切です。

頚椎は背骨の一番上の部分ですので、土台となる胸椎(胸の背骨)や腰椎(腰の背骨)の配列を整えることが、首に負担をかけない姿勢作りのポイントになります。

多くの方が背中や腰の筋肉を過剰に使い、腹筋はサボっている状態になっているので、背中の筋肉をストレッチして、腹筋のスイッチを入れることで、胸椎や腰椎の配列が整いやすくなります。

ということで、オススメのエクササイズを2つご紹介いたします♪

まずは背中のストレッチです。

☆やり方☆
①四つ這いになり、右手を左手の前につきます。
②腰を軽く丸めた状態でお尻を後方に引きましょう。
③呼吸をゆっくりと5回繰り返してください。
④反対も同様に行いましょう。

続いては、腹筋のエクササイズです。

☆やり方☆
①四つ這いになり、背骨全体を丸めましょう。
②背骨全体の丸みを保ちながら、膝を1cmだけ浮かせます。
③そのまま10秒キープしましょう。
④3セット行ってください。
※肩がすくまないようにすることがポイントです!

今回は首の痛みの原因と、対処方法についてお話いたしました。
首は負担が掛かりやすい部分ですので、こまめなケアで快適な日々を過ごしましょう♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

imok株式会社
中北貴之