こんにちは。
imok株式会社で活動している理学療法士の中北貴之です。
本日は外反母趾についてお話いたします!
外反母趾とは
外反母趾とは、母趾(親指)が第2趾(人差し指)の方に曲がった(外反)変形のことです。
外反母趾になると、母趾の付け根が膨隆して内側が靴に当たったり、裏側に荷重がかかったりして痛みが生じることもあります。
外反母趾の原因は、疾患・性別・遺伝・生活習慣など多岐に渡りますが、「足の形状」や「靴選び」も関係してきます。
足の形状の特徴
足の形状に関しては「先天的な形状の特徴」と「生活習慣による形状の崩れ」があります。
1)先天的な足の形状の特徴
先天的に、つま先の形状は3タイプに分かれます。
①エジプト型:母趾が最も長いタイプ
②ギリシャ型:第2趾が最も長いタイプ
③スクエア型:母趾と第2趾or第3趾までが同じ長さのタイプ
上記のうち、母趾が最も長いエジプト型の人は外反母趾になりやすいと言われています。
なぜかと言うと、先が細い靴を履くと、母趾が第2趾の方へ押されるような形になるからです。つまり、靴を履いているだけで外反母趾と同じ形になってしまうことになりますので、外反母趾になりやすくなります。
エジプト型の足の方は、靴を選ぶ際の参考にしてみてください。
2)生活習慣による足の形状の崩れ
続いては生活習慣による足の形状の崩れについてです。
より具体的に言うと、「足の筋力低下」「姿勢や動作パターンの崩れ」「靴のサイズが合っていない」といったことが関係してきます。
ちなみに、体重過多も要因の一つですが、減量に関してはまた別の機会に。
①足部の筋力低下
足には3つのアーチがあります。内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチです。
これらのアーチは骨や筋肉によって支えられていますが、運動不足などによって筋力が低下するとアーチを支える機能も低下するため、足の形状の崩れにつながります。
②姿勢や動作パターンの崩れ
よく「全身はつながっている」と言われますがまさにその通りで、骨盤などの姿勢の崩れは足の形状の崩れにも影響します。
また、せっかく運動を習慣化していても、間違った身体の使い方をしてしまうことでも足の形状の崩れにつながります。
例えば、スクワットをする時に膝がつま先よりも内側を向いていたり、ランニングをする時につま先が外を向いて地面を蹴っていたりすると、足の形状の崩れにつながります。
靴選び
足に合っていない靴を履くことでも足の形状は崩れます。
例えば、小さすぎると趾が圧迫されてしまいますし、反対に大きすぎても靴の中で足が過剰に動いてしまったり、靴が脱げないようにするため歩き方が崩れてしまいます。
タコやマメができている方や、靴擦れをしてしまう方は靴のサイズが合っていない可能性もあります。
また、店員さんなどにサイズの合った靴を選んでもらったとしても、靴紐をゆるく結んでしまうと靴は足に合わなくなってしまいます。
「時間が無いしな~」「面倒だな~」と言いたくなるかもしれませんが、足の健康のために靴はとても重要ですので、紐靴をご使用の方は毎回結び直すようにして頂くことをお奨めします!
最後に、ハイヒールを履くと外反母趾になりやすいというお話を聞いたことがある方も多いかと思いますが、実際に足の前側に荷重が掛かりやすくなるため外反母趾の発症率にも関係してきます。
時と場合によってハイヒールを履く必要があることもあるかと思いますが、頻繁になり過ぎないようにすることも大切ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
imok株式会社
中北貴之