こんにちは!
imok株式会社
柔道整復師の池田です。
今回の内容は膵臓から分泌されるホルモンについてです。
ホルモンについておさらいをすると・・・
”分泌器官からホルモンが分泌されると、血液を介して、標的となる器官まで移動し、特異的な生理的反応を引き起こす”
・・・という事になります。
分泌器官は様々あり、脳の一部である、松果体や視床下部などから分泌されるものもあれば、胃や小腸などから分泌されるものもあります。
これが、かなりたくさんあるんです(笑)
今回は、膵臓から分泌されるグルカゴンについてご説明していきます。
膵ランゲルハンス島
膵臓をおさらいすると、こんな形をした臓器でした。
膵臓の位置関係はこんな感じです。
膵臓は、長さ13〜16cmほどある細長い臓器で、重さは70gほどで、頭・体・尾の三部に分けることが出来ます。
膵臓は外分泌器官(消化液)でもあり、内分泌器官(ホルモン)でもあり、人体にとって超重要な臓器になります。
外分泌腺としての機能では、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)全てに対して消化が可能になり、膵臓が機能不全を起こすと一大事です。
内分泌腺としては、血糖の調整として機能し、ランゲルハンス島(とう)と呼ばれる細胞集団から分泌されます。(膵臓の中でも膵尾に多いとされています。)
ちなみに、膵臓の大部分は外分泌部で構成されていますが、内分泌部が集合体となって、ちらほら(といっても100万ほど)存在するので、海に浮かぶ島のように見え、島(とう)という言葉がついたとかついてないとか・・・
フィリピンみたいに、島が密集した臓器なんだな〜と思っておいてください(笑)
ランゲルハンス島は、A・B・D細胞に区別ができて、それぞれの役割があり血糖をコントロールしているのです。
A細胞=グルカゴン
内分泌腺である、ランゲルハンス島にはA細胞と呼ばれる細胞体があり、そこから分泌されるのはグルカゴンと呼ばれるホルモンです。
グルカゴンの標的となる器官は、主に肝臓になり、空腹時血糖が低くなってきたら肝臓に作用し、肝グリコーゲンを分解することで血糖値の上昇を引き起こします。
つまり、血液中の糖分が不足してくると、いろんなまずいことが起こるので、肝臓に蓄えられているグリコーゲン(糖質の塊)を分解し、血液に糖分を流す役割があるということです。
これによって、血糖値は正常に保たれるというわけです!
ちなみに、低血糖状態が続くと、自律神経症状を引き起こし、発汗や悪寒、手足の震えなどを引き起こし、いずれ痙攣や昏睡と症状は悪化していきます。
炭水化物を抜くダイエットが、良い健康法として紹介される事がありますが、炭水化物を摂取しなければ、肝臓に糖分(グリコーゲン)を蓄えることもできません。
また脳の栄養である、グルコース(ブドウ糖)が摂取できなければ、脳も正しく機能しないので、上記のような症状が出る可能性があります。
糖質制限ダイエットや、ケトジェニックダイエットなど、リスクを知った上で行う事が重要そうですね!
まとめ
・グルカゴンは血糖値が低くなってきた時に作用する、血糖値を上げるためのホルモン。
・グルカゴンは膵臓のA細胞から分泌される。
・あらかじめ蓄えられた肝臓のグリコーゲンを分解して、血液中に糖分を流しす事で、血糖値の上昇が見られる。
・血糖値が低くなってきたら放出されるホルモンなので、食後は機能しなくなる。
最後までお読みいただき有難うございました。
imok株式会社
池田倫大
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