リフォーマー&ボディワークと運動生理学

循環器⑦ ~脳の循環~

脳

こんにちは!

imok株式会社

柔道整復師の池田倫大です。

今回は「脳の循環」がテーマとなりますが、「脳の循環って何ぞや?」と思いの方もいるのではないでしょうか。

今回の脳の循環は、脳脊髄液の循環となります。

皆さんは。映画「ハンニバル」をご覧になった事はあります?

レクター博士が、生きた人間の脳を食べるシーンが印象的な映画です。(私だけかもしれません)

この映画では、脳が原型をとどめたまま描写されていますが、実は脳自体はとても柔らかいため、頭蓋骨を開けてしまえば原型を留めておくことは出来ません。

特殊な調理法にて原型を留めていたのかもしれませんが・・・

これはアメリカで検体解剖を行ったときに確認できたのですが、

頭蓋骨から取り出した脳は、皆さんのイメージする「脳」の形とは程遠く、手から滴り落ちるぐらい柔らかいです。

身近なもので例えると、すりおろした山芋ぐらいの柔らかさです。

そんな柔らかな脳が、なぜ頭蓋骨の中で脳としての形を留めておくことが出来るかというと、脳は脳脊髄液という液体の中に浸かった状態にあるからになります。

脳は重力に晒されることなく、プカプカ浮いていることが出来るため、浮力が発生し原型を留めておくことが出来るのです。

脳の構造と脳脊髄液についてご説明していきます。

脳の膜

脳が原型を留めておける構造はもう1つあります。

それは、脳を取り巻く「膜」によるものです。

脳は3枚の膜で覆われており、内側から「軟膜(なんまく)」、「クモ膜(くもまく)」、「硬膜(こうまく)」の3枚になります。

脳に直接触れている膜は軟膜となり、オブラートよりも薄い印象を持ちました。

くも膜下出血という障害をご存知でしょうか?

TVなどでご紹介されることも多くある、非常に怖い障害となります。

これは、くも膜の下という表現になりますので、軟膜とくも膜の間に出血があり、血液が溜まることで脳を圧迫してしまう障害となります。

そのため、対応が遅れると脳へのダメージが大きくなり、身体の麻痺や言語障害などを引き起こしてしまうのです。

一番外側に位置する硬膜は頭蓋事と癒着しているため、脳の安定力を高めているのかもしれません。

脳を頭蓋骨から剥がす時は、硬膜がベリベリと音を立て、少々の力が必要だったように記憶しています。

脳脊髄液とは

脳脊髄液(のうせきずいえき)とは、脳を浮かべておく液体になります。

硬膜とくも膜の間を流れる液体となります。

脳の一部から産生と吸収が行われるので、こちらの液体も循環を繰り返しており、また、字の如く脳と脊髄の液となりますので、脳だけでなく脊髄までも包括しています。

神経には中枢(ちゅうすう)神経と末梢(まっしょう)神経という分類があります。

「脳」と「脊髄」は中枢神経に分類されるので、神経の塊と思って頂ければと思います。

中枢神経から枝分かれをして手足などに伸びてくる神経が、末梢神経となります。

ちなみに、脳神経とは「脳」と名前がつくので中枢神経と勘違いしやすいのですが、末梢神経に分類されます。学生の頃、よくひっかけ問題で出されたものです!

つまり、中枢神経系がダメージを受けると、末梢は機能しなくなるという事になります。

脳脊髄液は、大事な中枢神経を衝撃から守る役割をしていると考えられそうですね。

まとめ

血液と同じく、脳にも循環という機能が備わっています。

血液循環の目的は、栄養配分(酸素など)と除去に対して、脳脊髄液の循環の目的は脳の保護にになります。

脳の栄養を与える役割もありますが・・・

身体の循環システムは体循環や肺循環以外にも、脳循環があるということを覚えておきましょう!

脳循環を良くする治療もあるようですが、私には出来ないので、興味がある方は専門家を訪ねてみてください(笑)

最後までお読み頂き有難うございました。

 

imok株式会社

池田倫大

池田倫大

 

 

ABOUT ME
池田倫大
池田倫大
柔道整復師/imok Education Director/スポーツクラブでインストラクターとして活動しながら、医療系の国家資格である柔道整復師の専門学校へ入学。卒業後、柔道整復師として整骨院に勤務。様々な痛みを抱える方に対し、手技療法や物理療法と運動を組み合わせた治療を行う。身体の歪みや痛みの無い身体づくりの為には、治療と並行して、継続した正しい運動習慣が重要だと感じ、治療家とトレーナーの両立を目指す。2015年4月より「世界中にI am OK You are OK な人を増やしたい」という想いに賛同し、『猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」』に参画する。現在は、自らがコンディショニング指導を行いながら、後進の育成にも注力する。