こんにちは。
健康経営アドバイザーの中北です。
新型コロナウイルスの影響によるテレワークの普及によって、従業員の方の生活習慣がコロナ前と比べて大きく変わったという企業も多いのではないでしょうか?
本日は、経済産業省が2020年9月に発表した、最新の「健康経営推進の概要」を基に、コロナ禍での健康課題について考えていきましょう。
健康に対する意識の変化
まずは、新型コロナウイルスの流行に伴う、健康に対する意識の変化について確認していきましょう。
SOMPOひまわり生命は、全国の20~60代の男女1,000人を対象に、新型コロナウイルスの流行を機に健康意識の変化があったのかを調査しました。
その結果、約70%もの方が「健康意識が変化した」と回答しており、約40%の方は「生活習慣病を意識するようになった」と答えています。
また、33.6%の方は体重が増加したとの回答を得ました。
そして、オムロン・ヘルスケア株式会社による30,000人を対象とした調査では、80%以上の方が健康に対する意識の変化を感じていると回答しています。
また、この調査では50.7%の方が「体重が増えた」、46.6%の方が「運動する機会や運動量が減った」と回答しています。
これらの回答からも、多くの方は運動量が減り、体重が増加していることが分かりますね。
テレワークによって感じる不調
続いては、オムロンヘルスケア株式会社が行った、20~50代の男女1,000人を対象にしたアンケートを見ていきましょう。
こちらのアンケートでは、テレワーク開始後に31%の人が身体の不調を感じていると回答しています。
中でも、「肩こり」「精神的なストレス」「腰痛」「姿勢が悪くなる」「目の疲れ」などの症状は、半数以上の方が不調として感じています。
労働生産性という観点から考えると、肩こりは労働損失原因の第1位、腰痛は第3位に挙げられており、テレワークによって身体の不調が続くと、労働生産性にも影響を及ぼすことが示唆されます。
なお、女性で最も多かった不調の「肩こり」は75%もの方が感じており、男性では「精神的なストレス」が60.5%で最も多い結果となりました。
メンタルヘルスの課題が増加
新型コロナウイルスが流行する以前から、メンタルヘルスは健康課題とされていましたが、コロナ禍においては更に相談件数が増えているようです。
企業向け健康管理システムの提供・開発を行っている株式会社iCAREによると、従業員からの健康相談の件数を、Beforeコロナ期(2019年11月~2020年1月)とWithコロナ期(2020年2月~4月)で比較すると、メンタルヘルスに関しては1.53倍も増加しています。
その他にも、筋骨格症状(肩こりや腰痛など)が1.53倍、睡眠が1.5倍、栄養・食事に関してはなんと5倍に増えているという結果でした。
栄養・食事の5倍増という数字はインパクトがありますが、もともとの相談件数が少なかった為で、メンタルヘルスについてはもともとの相談件数が多かったうえに、今回さらに増加しているので、これまで以上に企業としてのサポートが求められています。
イリノイ大学の研究によると、主観的幸福度が高い人は、そうではない人と比べて創造性が3倍、生産性が1.3倍上がると報告していますので、メンタルヘルスの課題は企業の業績アップにおいても重要課題といえますね。
このようなテレワーク増加による心身の不調改善には、運動環境の設定と栄養サポートが重要となります。
imok株式会社では、オフライン・オンラインを問わずに運動や栄養のサポートを行い、従業員の皆さまの心身の健康増進をお手伝いしています。
ご興味がある方は下記をご覧ください。
https://imok-academy.com/for-corp/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※参考文献やサイトなど
・経済産業省ヘルスケア産業課 健康経営の推進について
・SOMPOケアひまわり 健康応援リサーチ「With/afterコロナの健康と保険に関する意識調査」
・オムロンヘルスケア株式会社「テレワークとなった働き世代への緊急アンケート」
・オムロンヘルスケア株式会社「新型コロナウイルス感染症の流行における意識と生活習慣の変化」
・株式会社iCARE「第2回新型コロナウイルスによる健康経営の影響に関するアンケート」