こんにちは!
imok株式会社
柔道整復師の池田です。
今回の内容は、泌尿器系に含まれる膀胱(ぼうこう)についてです。
膀胱とは
膀胱とは、作られた尿を貯めておくタンクのような器官になりますす。
そのため、非常に伸縮性に富んでいるのが特徴です。
膀胱に貯められる尿の量は、個人差がありますが平均して500mlと言われています。
中には、1000mlほど貯められる強者もいらっしゃるようですが、貯め過ぎると、膀胱の壁は薄くなり、ちょっとした衝撃で破裂してしまうようです・・・
よって、こまめにお花を摘みにいくことをオススメします(笑)
排尿
尿の元となる物を原尿(げんにょう)と言いますが、原尿は1日に180リットルが作られます。
しかし、そのうちの178,5リットルは体内に再吸収されます。
再吸収されず、濾過された1,5リットルの尿が膀胱に送られて、一定量を越えると排尿される仕組みとなっています。
この時、尿道を通って排尿がされるわけですが、勝手に尿が出ないように筋肉の力で尿を止めてくれています。
それら筋肉が、
・内尿道括約筋(ないにょうどうかつやくきん)
・外尿道括約筋(がいにょうどうかつやくきん)
になります。
膀胱内が尿でパンパンになってくると、膀胱の壁に存在するセンサーが働き、尿意を感じるようにできています。
しかし、外に出るには2つの扉を通過しなくては出られません。
1つ目の扉が、内尿道括約筋という扉です。
この扉の特徴は、交感神経が優位な時には固く扉を閉ざすという事。
なので、緊張状態ではうまく開いてくれません。
2つ目の扉は、外尿道括約筋という扉です。
この扉の特徴は、陰部神経(いんぶしんけい)という神経の支配を受けているので、仙髄(せんずい)にある排尿中枢によって、陰部神経の働きを抑制してもらわないといけません。

2つの扉はこんなイメージです。
仙髄にある排尿中枢は、橋(きょう)の排尿中枢からの指令を受けて働くので、橋の排尿中枢が大事という事になります。
ややこしいですね(笑)
ちなみに、橋(きょう)とは脳幹の一部となりますので、脳みその一部分と思っておきましょう。
整理すると・・・
①膀胱に尿が溜まってくる
②膀胱の壁が圧迫を受けセンサー感知
③「膀胱がパンパンです!」という情報が、橋の排尿中枢に伝達
④橋の排尿中枢から、仙髄の排尿中枢に伝達
⑤外尿道括約筋を緩める(2つ目の扉解放)
⑥副交感神経の働きで、内尿道括約筋が緩む(1つ目の扉解放)
⑦放尿
その後、尿が尿道を流れる感覚などが排尿中枢に送られ、さらに膀胱収縮(第1の扉)と外尿道括約筋(第2の扉)の抑制を促すのです。
その他にも、排尿の調整は広い領域で行われていますが、随意的にコントロールが出来るというのも特徴です。
でなければ、膀胱のセンサーが働いた瞬間に、おしっこがダダ漏れですので・・・
まとめ
・膀胱は尿をストックする器官
・成人平均で500mlほど尿は貯められる
・橋にも仙髄にも、排尿中枢が存在する
・内尿道括約筋は緊張状態では開きづらい
・外尿道括約筋は膀胱のセンサーを感知した後、橋→仙髄に情報が伝達されて弛緩する
・尿は人によっては1000mlほど貯められるようだが、膀胱が破裂する恐れがあるので定期的にいくべし
最後までお読み頂き有難うございました!
imok株式会社
池田倫大
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