カラダのお悩み

顎関節症とストレスの関係

こんにちは。
imok株式会社で活動している、理学療法士の中北貴之です。

今回は「顎関節症とストレスの関係」についてお話します。

「口を開いた時にアゴに痛みを感じる」
「口の開閉がスムーズに行えない」
「口を開くと音がする」

などが顎関節症の代表的な症状ですが、鼻や耳などの疾患、脳疾患、心臓疾患、神経系疾患などの可能性もありますので、自己判断せずに必ず医療機関で診てもらってくださいね。

顎関節症とは

顎関節症とは、アゴの関節や咀嚼筋(物を噛む際に使われる筋肉)の痛み、関節の音が鳴る、口を開きにくくなる、などの諸症状をきたす疾患のことです。

2006年に、ある企業の1,969名を対象に実施した調査によると、なんと22.6%もの人に顎関節症の疑いがあったと報告されています。

それほど多くの方が悩まされている顎関節症は、病態によって以下の4つに分けられます。

 ①咀嚼筋痛障害
 ②顎関節痛障害
 ③顎関節円板障害
 ④変形性顎関節症

実は、現状ではこれらの障害が発症するメカニズムは不明で、日常生活での習慣やストレス、咬合やその人の性格など、様々な要因が影響しています。

例えば、顎関節に悪影響を与える習慣としては以下のようなものがあります。
 ・頬杖をつく
 ・ガムを噛む
 ・片側で噛む
 ・スマホの長時間操作
 ・うつ伏せ姿勢での読書
 ・うつ伏せ姿勢での睡眠
 ・吹奏楽器の演奏
  などなど・・・

また、顎関節症の患者さんへの治療において、向精神薬の投与が最も効果があったという報告もあるくらい、ストレスは顎関節症の一因になります。

これは、ストレス過多によって噛み締めや歯ぎしりが生じると、咀嚼筋の過緊張や顎関節への負荷が増加するためです。

そのため、顎関節症の予防や改善のためには、ストレスに対するケアも大切ですね。

適切な栄養と運動でストレス緩和

ストレス解消!

の方法は人それぞれかと思いますが、栄養と運動がとても大切です。

栄養の”質”が不足すると、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの生成に必要な栄養素が足りなくなって睡眠の質が低下するので、質の良い休息がとれなくなるほか、
偏った食事で肥満細胞が増殖すると、炎症を引き起こす物質が分泌されるため、カラダは絶えず炎症の沈静化に働かなくてはいけなくなるので、常にストレスが掛かった状態となります。

栄養摂取については、細かいことを言い出すと切りがないのですが、まずは昔から言われている「まごわやさしい」を心がけていきましょう!

 

続いては運動によるストレスケアの方法です。

ストレス過多になると、活動モードである交感神経の働きが優位な状態が増えて、反対に休息モードである副交感神経の働きが低下しやすくなります。

そのため、運動といっても「ガンガン筋肉に負荷をかけて鍛えるぞ!」
という筋トレ系よりも、心地よいと感じるようなストレッチ系のエクササイズがオススメです。

特に、前述の交感神経の集合する部位が「胸椎」といって、背骨の肩甲骨周辺にあるため、背中の筋肉を伸ばすようなストレッチをすると、カラダの緊張を弛めやすくなります。

↓↓の動画のストレッチは、どなたでも簡単に行えますので、よろしければ行ってみてください♪

※ストレッチをして痛みがあるようでしたら、無理に行わないでください

今回は、顎関節症とストレスの関係についてお話いたしました。
顎関節症の発症メカニズムは明確にはなっていませんが、過剰なストレスは一因となりますので、適切な栄養摂取と運動で日々を楽しく過ごしましょう♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

imok株式会社
中北貴之