こんにちは!
imok株式会社
柔道整復師の池田倫大です!
今回から、「消化器」についてお伝えしていきます。
「消化器」と聞き、どのようなイメージを持つでしょうか?という質問をされると、「胃」や「腸」をイメージする方が多いのではないでしょうか?
私の印象もそうです(笑)
そもそも「消化」とは何か?ということを考えると、摂取した食物や水分を体内に吸収しやすい状態にする事を指します。
「消化」とは食物などを低分子物質まで分解し、低分子となったものを消化管の壁などから吸収し、不要となった固形老廃物を排出するまでの一連の流れのこと
消化器の構成
それでは「消化器」とは、どこを指しているのでしょうか?
消化器とは、消化管+肝臓、膵臓、胆嚢、脾臓のことを指しています。
そして、消化管とは口から肛門までの1本の筒であり、その筒の詳細を表記しますと、以下となります。
口腔→食道→胃→十二指腸→空腸→回腸→盲腸→虫垂→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸
途中聞き慣れない名前もあったと思うので、整理してみましょう!
消化管の構成
口腔は口の中を指します。
「鼻呼吸」「口呼吸」などといった言葉がありますが、「鼻」は「呼吸器」なのですが、「口」は消化器に分類されますので、日頃から「鼻」で呼吸をすることが大切になります。
日頃から口呼吸をしてしまっていると、口の中が乾燥しやすく、それによって歯周病や虫歯を引き起こしやすかったり、細菌やウィルスの侵入増加により、免疫力の低下などにも繋がります。
そして、口から始まった消化管は、食道へと繋がり、食道は呼吸に重要な横隔膜を貫通して、胃へと繋がっていきます。
口から食道、胃へと食べ物が移動していく途中、誤って呼吸器である「気管」や「肺」へ食べ物などが入っていかない様に、「喉頭蓋(こうとうがい)」という蓋が付いています。
食べ物を飲み込む際に、この「喉頭蓋」という蓋が気管への通り道を塞ぐことで、食道へと流れていく様になっていますが、この喉頭蓋が上手く機能せずに、誤って食べ物が肺に入ってしまい、食べ物に付着する細菌などによって「肺炎」を起こすことを「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」と言います。
ちなみに胃では「胃酸」が分泌をされるのですが、この胃酸は強い酸性となっている為、食べ物に付着した細菌などを殺菌してくれます。しかし、そうした酸性の胃の内容物が逆流をすると、「食道」が傷ついてしまう為、逆流を防ぐ為に「括約筋」という筋肉の作用によって、逆流を防いでいるんですね。
そして、胃の内容物が逆流して食道に上がってくることを「逆流性食道炎」と言います。CMなどで耳にしたことがある方も多いかもしれませんね。
そして聞き慣れない言葉が多かった部分に関しては、
小腸=十二指腸+空腸+回腸
大腸=盲腸+虫垂+上行結腸+横行結腸+下行結腸+S状結腸+直腸
となります。
じつは小腸や大腸にも細かな分類があるのです!
この中でも身近なものとして注目したいのは、虫垂(ちゅうすい)です。
虫垂炎という病気を聞いたことがありませんか?
いわゆる「盲腸」と呼ばれる病気のことを指します。
※実は虫垂と盲腸は別の場所
虫垂炎(盲腸)になったと聞けば、この虫垂が炎症を起こしてしまっているので、保存的に治療を行ったり、OPEで切除してしまったりするわけです。
※最近では、虫垂にも重要な役割があるということが分かってきていますが……
あとは、名前として印象に残るのは十二指腸ですかね。
十二指腸(じゅうにしちょう)の長さは、約25cmあります。
これは指を並べて測定した際、およそ12本分の指の長さに相当したため名前がついたとされています。
ここまでをまとめると、以下の様になります。
「消化」とは、口腔から直腸に至るまでを指し、高分子な食物を吸収しやすい大きさまで消化を繰り返し、吸収出来なかったものを老廃物として排出する事。
「消化器」とは、消化管である、口腔→食道→胃→小腸(十二指腸→空腸→回腸)→大腸(盲腸+虫垂→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸)→肛門+肝臓+膵臓+胆嚢+脾臓
次回はもう少し部分的にお伝えしていきます!
最後までお読み頂きありがとうございました!
imok株式会社
池田倫大
[avatar user=”Michihiro Ikeda” /]