栄養&消化&免疫

現代食の危険性 | リンの過剰摂取

こんにちは。
imok株式会社の千野ひとみです。

今や、スーパーやコンビニに行けば、ハムやソーセージ、インスタント食品、総菜など、加工食品が溢れています。
忙しい方にとっては、手軽に美味しいご飯が食べられて、とても便利であり、有難いですよね。

ですが、これらに含まれる食品添加物は、長期間摂取し続けることで、身体に様々な悪影響を及ぼすことがわかってきています。
これらの危険性を知った上で、無理なく自炊を取り入れながら、健康な毎日を過ごしていきましょう。

必須栄養素「リン」

リンは、私たちの身体に欠かせない必須栄養素であり、体内では、酸素と結合した「リン酸」という形で、700g程存在しています。

その約85%は、リン酸カルシウムやリン酸マグネシウムといったミネラルと結合した形で骨や歯に、約15%は筋肉や臓器などの軟組織に分布しています。

さらに、遺伝情報を担うDNAやRNA、様々な活動エネルギーであるATP、そして細胞膜の成分ともなる、とても重要な栄養素です。

こんなにも大切な働きを持っているにも関わらず、「リンをしっかり摂りましょう」と聞くことはあまりありませんよね?

その理由は、現代食ではリンが不足するということはまず無く、むしろリンは過剰に摂取されているからなんです。
このようにリンの過剰摂取により、とても大切なミネラルであるマグネシウムなどが不足してしまうといったことが起こり得ます。

食品添加物に含まれる「リン酸塩」

加工食品には、食品添加物として様々な種類のリン酸塩が添加されており、私たちは知らず知らずのうちに多くのリンを摂取しています。

食品の原材料をチェックした時に、こんな表示を見かけませんか?
イーストフード、乳化剤、pH調整剤、膨張剤、かんすい・・・

パンや中華麺、お弁当など実に様々な商品に含まれており、柔らかさや弾力性を与えてくれたり、保存が効くようになります。

これらは、表記こそ無いものの、実際にはリン酸塩が使われている可能性のあるものなんです。

そして、食品添加物として添加されるリン酸塩は、普通の生鮮食品を調理した食事に比べ吸収率が高く、血中のリン濃度が上昇しやすいとも言われています。

リン酸の過剰摂取が及ぼす影響

食品添加物は、人の健康を損なうおそれのないものとして、国が認めたものです。
ですが、長期間に渡っての過剰摂取により、体内では様々な影響が考えられます。

マグネシウムの吸収率が低下する

食事から過剰のリンを摂取すると、マグネシウムの腸管吸収が低下するということがわかってます。
普通の食事と、リンを2倍、3倍にした食事をした場合とで、マグネシウムの吸収率や尿排泄率、体内保留率を調べると、リンの多い食事程、吸収率と体内保留率は減少し、尿排泄率は上昇するという研究結果が出ています。

マグネシウムの重要性はこちらの記事でもお伝えしていますが、私たちにはとっても重要なのにも関わらず、現代人にとっては不足しがちなミネラルです。

ミネラル | マグネシウムが多い食べ物マグネシウムは、生命活動に欠かせないミネラルである。ストレス、運動、お酒によって必要量が増える。含有量が多いのは、海藻類やナッツ類など。...

 

骨がもろくなる

さらに、リンの摂り過ぎはカルシウム不足を引き起こし、骨がもろくなる原因にもなります。

リンはカルシウムと結合することで、骨をつくります。

ですが、リンが多くなりすぎると、結合する相手となるカルシウムが足りなくなってしまい、骨に貯蔵されているカルシウムを使ってしまうんです。

さらに、過剰なリンを体外へ排出させるためには、副甲状腺ホルモン(PTH)が必要なのですが、この副甲状腺ホルモンは、骨からカルシウムを取り出してしまうという作用もあるんです。

このように、リンの摂り過ぎによりカルシウムが相対的に不足し、骨をもろくさせてしまうんです。

腎機能の低下、心血管疾患のリスク増加

「血清リン濃度が高い人は、腎臓機能が低下している」、さらに「心血管疾患(心臓発作、脳卒中、狭心症、末梢血管疾患、心不全)のリスクが高い人は、血清リン濃度が高い」ことがわかっています。

これらは、どちらが原因でどちらが結果かはわかりませんが、いずれにせよ相関関係があります。

 

これら食品添加物は、摂取したからといってすぐに体調を崩したり病気になったりすることはありません。ですが、毎日の食事がコンビニ弁当、インスタント食品ばかりですと、将来的にの大きな影響が考えられます。

食品添加物を摂らない食事というのは、現代にとっては現実的ではありません。
ですが、これらの危険性を知った上で、加工食品を購入する時は原材料表示を見て、少しでも添加物の少ないものにする、時間がある時には料理をするといった積み重ねが、未来の自分への投資になるはずです。