栄養&消化&免疫

人間の最小単位 | 細胞

こんにちは。
imok株式会社の千野ひとみです。

私たちの身体は、60兆個もの細胞からできています。
細胞は、大きさや形、機能など様々なタイプのものが存在します。
私たちの身体を病原体から守ってくれる白血球、酸素を運んでくれる赤血球、筋肉や脂肪、ガン細胞まで、私たちの身体は細胞の塊りなんです。

そして、細胞の機能を向上させることで健康を維持していこうという医療が分子栄養学です。
分子栄養学では、細胞の働きが低下し、各器官が上手く働かなくなり、組織の機能低下につながり、様々な疾病が起きると考えられているのです。

今回は、細胞膜、核、ミトコンドリア、小胞体について見ていきましょう。

 

 

細胞膜

全ての細胞は、細胞膜によって包まれ、細胞の内外が隔てられています。

細胞膜はリン脂質で構成されており、1個のリン脂質は水と結びつきやすい親水性水と混ざりにくい疎水性の部分があります。細胞膜の外側は疎水性の部分であるため、脂溶性のものは膜を通過できますが、水溶性のものは専用の通路を通らないと通過できません。
例えば、脂溶性ビタミンはリン脂質を通り抜けられますが、マグネシウム等のミネラルは水溶性であり膜を通過できないため、細胞膜にある専用の入り口を通らなければ細胞内に入ることができません。

 

私たちの健康には、この細胞膜の質が重要です。
細胞膜の質は、私たちが食べたもので変化します。
DHAやEPAといった良質な油を摂取すれば細胞膜が柔らかく柔軟性が生まれ、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の摂取が多い場合、細胞膜が硬くなり、疾患の原因となります。

下の図は脳の神経細胞ですが、細かく枝分かれしている部分、樹状突起も細胞膜です。細胞膜が柔らかいことで複雑な形態が可能となり、他の神経細胞とネットワークを可能にします。良い油、DHAを摂ると頭が良くなると言われる所以です。

核は、たんぱく質の設計図であるDNAが貯蔵されている場所です。
DNAは、長い鎖状の分子であり、私たちの遺伝情報です。この情報を基にたんぱく質が作られ、私たちはそのたんぱく質で生命を維持しています。

DNAは、ヒストンと呼ばれるたんぱく質に巻き付けられて核の中に収納されています。

このDNAをコピーしてたんぱく質が作られますが、正しくたんぱく質が作られるかどうかを決めるのは栄養素です。

ミトコンドリア

ミトコンドリアは、生きていくためのエネルギーをつくる工場であり、TCA回路、電子伝達系と呼ばれる代謝回路でATPを産生しています。
ミトコンドリアは、体重の10%にも相当する量が存在しています(体重60kgであれば6kgはミトコンドリア)。
中でも脳と筋肉に多く、鬱や発達障害、疲れやすいといった症状はミトコンドリアの機能低下が原因と考えられます。

ミトコンドリアを働かせるのは栄養素です。
電子伝達系でATPを作る際、ナイアシン、コエンザイムQ10、鉄が必要であり、これらが不足するとATPが作れず、エネルギー不足に陥ります。
それ以前にTCA回路が廻らなければならないため、マグネシウムやビタミンB群など、実に多くの栄養素が必要とされます。

そして、TCA回路と電子伝達系は酸素を使って代謝するため、多くの活性酸素が発生するので抗酸化対策も重要です。

さらに、小胞体と協力してアポトーシスと呼ばれる細胞死の調整にも関わっています。

小胞体

小胞体は、タンパク質の工場と倉庫です。
核と隣り合わせに存在しており、タンパク質を合成し、保管、そして全身の細胞へと送られます。
さらに、脂質代謝やステロイド合成、解毒、薬物の代謝なども行います。

ここで小胞体の働きが低下すると、正しくタンパク質が作られず、出来損ないのタンパク質が小胞体に溜まってしまいます。これを小胞体ストレスを言います。
小胞体とミトコンドリアは、協調して働くため、小胞体の機能低下はミトコンドリアの機能低下へと繋がります。

このような小胞体ストレスを回避してたんぱく質が正しくつくられるためには、短期的なストレスが有効です。適度な運動、寒中水泳や高地トレーニング、断食、さらに良質な油の摂取が良いとされています。

 

このように、細胞には様々な機能を持った器官が存在し、お互いに共同して働いています。
この細胞の働きを高めることが、私たちの健康へと繋がります。