こんにちは。
分子栄養学認定カウンセラーの千野ひとみです。
今日は、ダイエットのお話です。
ダイエットの失敗原因とは
ダイエットが失敗する原因は、大きくこの2つかと思います。
- やり方が間違っている
- モチベーションが続かない
リバウンドを繰り返してしまったり、効果の見られないダイエット法を続けたりするのは、そもそもやり方が間違っていて、本人に合っていない可能性がありますね。
例えば、メンタル的にとても元気で筋肉量の多い方にとっては、糖質の摂取を減らすダイエット法で成功するかもしれませんが、副腎機能が低下して低血糖症状のある細見の女性には逆効果だったりします。
そして、なかなか結果が出ずに途中で諦めてしまったり、美味しそうなものの誘惑に勝てず、モチベーションが下がってしまうといったこともありますね。
まずは、BMI値(身長に対する体重の体格指数)などを計算し、明確な目標を立てるといったことも大切です。
食欲が抑えられない理由とは
ダイエットが続かない理由の一つとして、食欲が抑えられないということがありますよね。
「意思が弱くて・・・」と思うかもしれませんが、根性ややる気の問題とは別に、食べ物(特に糖質)を欲してしまうのには、何か理由があるのかもしれません。
食欲に関わるホルモン「レプチン」の影響
レプチンは、食後に脂肪細胞から分泌され、満腹中枢を刺激することで食欲を抑制させます。ですが、過剰に分泌が続くと、レプチンに対する抵抗性ができてしまい、食欲を抑えられなくなってしまうんです。
インスリンの効きが悪くなっている
インスリンは食後に分泌され、グルコース(糖)を血中から細胞内に取り込む作用があります。
このインスリンが分泌され続けると、インスリンの効きが悪くなり、血糖値が上昇します。
食後に血糖値が急上昇すると、その後は低血糖症状に陥り、再び血糖値を上げるための糖質を欲するようになります。
栄養素の渇望
例えば、マグネシウムが体内に不足している人は、マグネシウムが豊富であるチョコレートを渇望してしまうといったことも起こり得ます。
カンジダ菌の増殖
腸内にいるカンジダ菌という常在菌は糖質をエサとしているため、カンジダ菌が異常増殖している場合、このカンジダ菌が糖質を欲しているため、無意識に甘いものに手が伸びてしまうかもしれません。
このように、体内の状態によって、無意識レベルで食べ物を欲してしまうということが起こります。
ダイエットを成功させるためには、レプチンとインスリンの効きを良くすること、体内の栄養不足を解決すること、腸内環境を整えることなど、様々なことが大切です。
レプチンやインスリンの効きの悪さは、普段の食生活や体内の炎症によって引き起こされます。
ダイエットを成功させるために
「肥満」は身体に現れている症状の一部であり、実際には高血圧や高脂血症、脂質代謝異常などが隠れていることもあります。
肥満の人にはアルツハイマーの発症率が高いというデータも存在します。
つまり、ダイエットを成功させる鍵は、体内の代謝機能を正常に戻して健康的な身体を取り戻すことです。
代謝機能を正常に戻すためには、なんといっても腸内環境を整えることが最重要です。
腸内環境の悪化は、身体の炎症を引き起こします。
腸内の上皮細胞に穴が開いてしまうリーキーガットシンドロームは、腸内に未消化のたんぱく質などの異物を侵入させてしまい、免疫が応答し炎症反応を引き起こします。
さらに、太った人に痩せた人の腸内細菌を移植すると、インスリン抵抗性が改善し、酪酸(腸の炎症を抑えてくれる)も増加したという研究結果もあります。
そして、上述したカンジダ菌が増えている場合は、クレンジングといって除菌する必要があるかもしれません。
腸内環境を整えるためには、何よりも、普段の食生活が大切です。
外食や肉料理が多くなることで、悪い油が細胞膜に入り込み、炎症体質に変えてしまうため、できる範囲でオリーブオイルなどを使い、自炊を取り入れていきましょう。
ダイエットだからといって、体重を減らすことが全てではありません。
体重が減らないことに落ち込んでしまいがちですが、体重が落ちない理由は他にあるかもしれないんです。
あわせて、全く太っていないのにも関わらず、「痩せなきゃ」と思っている女性はとても多いです。是非、健康的で美しい身体を手に入れましょう!