機能解剖学&運動生理学

泌尿器① 〜腎臓の働き〜

こんにちは!

柔道整復師

imok株式会社の池田です。

今回は泌尿器系のお話になります。

泌尿器系とは?

 

泌尿器系とは、尿を作り出し、尿を排出する器官のことを呼びます。

具体的に言いますと、「腎臓」や「膀胱」などが泌尿器系に含まれます。

外出中、妻から「お手洗いに行きたい」と言われたことはあまり記憶になく、「膀胱パンパン」という言葉をよく使われます(笑)

我が家では、それぐらい聞き慣れた言葉です。

泌尿器系の中で、尿を作り出す器官が腎臓になります。

作り出した尿を貯めておく場所が膀胱になります。

そして、尿が排出される管が尿道になります。

これらを総称して、泌尿器系と呼ぶのです。

腎臓の左右差

腎臓は右と左に1つずつある器官です。

腎臓の場所のイラストVISIBLE BODYで作成

しかし、よーく見てみると、右と左で腎臓の高さが違うのにお気づきでしょうか?

左側の腎臓の方が高い位置にあるかと思います。

腎臓が発生した段階(胎児)では、まだ骨盤らへんにありますが、徐々にお腹の方へ上昇してきます。

この時までは、右側の腎臓が先に上昇してくると言われているのですが、右の腎臓の上で肝臓が発生してくるため、右の腎臓は上昇する事ができず、最終的には左側の腎臓の方が高い位置になるのです。

発生時は右の腎臓がの方が高いが、肝臓が発生すると右の腎臓は上昇する事が出来ず、最終的には左側の腎臓の方が高くなる。

腎臓の役割

腎臓の役割は、尿の生成ですが、尿とはそもそも何か?

尿は皆さんの体内を巡る血液から作られています。

つまり尿の原料は血液となります。

その血液の中から、不必要なものと必要なものを選択(濾過)し、1日に1,5リットルほどの尿を生成し排泄しています。

腎臓で濾過される不必要なものとは・・・

・蛋白質代謝で生じた窒素化合物(尿酸や尿素やクレアチン)

・糖質や脂質の中間代謝産物(乳酸やアセトン体)

・血液に溶けている異物

・解毒作用で生じた物質

などなど・・・

「なんじゃそりゃ?」といった名前も物質もありますが、シンプルに言えば、要らないものを排出しているという事です!

ちなみに、腎臓にある糸球体という毛細血管が密集した場所で血液が濾過され、1日180リットルもの血液を濾過します。

そのうち、尿になる(不必要なもの)のは、1,5リットルですから、1%にも満たないのです。

腎臓が機能しなくなると

腎臓は2つあるので、どちらか片側が機能すれば、基本的には濾過は行われます。

VISIBLE BODYで作成

ただ、両側共、腎臓の機能低下が起こると、血液が濾過されず、血液が不必要なもので溢れてしまいます。

「透析(とうせき)」という言葉をご存知でしょうか?

腎臓が機能しなくなった方は、人工的に血液の濾過を行わなけてはいけません。

それが「透析」になります。

毎回4時間ほどの透析を2~3日に1回行うようです。

そのあたりの描写を、とてもセンセーショナルに描いていますのが、佐藤秀峰さんの作品である「ブラックジャックによろしく」になります。

なかなか踏み込んだ作品ですので、メンタルが元気な時に読んで見てください。

まとめ

・腎臓は身体の構造上の問題で左右の高さの違いがある

・腎臓は尿を生成する場所である

・腎臓では毎日180リットルの血液の濾過が行われる

・毎日、1,5リットルの尿が作られている

・「ブラックジャックによろしく」心身ともに元気な時に読んだ方が良い!

最後までお読み頂き有難うございました。

imok株式会社

池田倫大

[avatar user=”Michihiro Ikeda” /]