リフォーマー&ボディワークと運動生理学

呼吸器⑦ ~呼吸の調整~

延髄

こんにちは!

imok株式会社

柔道整復師の池田倫大です!

今回の内容は、呼吸調整の仕組みについてです。

以前もお伝えしたように、「肺」自体には呼吸するための筋肉が付いていないため、肺胞を広げたり縮めたりすることは出来ません。

ご存知のように、横隔膜の活躍によって呼吸が行われています!

しかし、神経を介した命令が送られなければ、横隔膜も働くことはありませんので、「呼吸せよ!」と命令を下す司令塔がいるという事です。

サッカー日本代表で言うと中田英寿さんのような存在ですね!

さて、私の世代がどのぐらいか分かったところで本題に入っていきましょう!(笑)

 

呼吸中枢

ずばり、呼吸の司令塔は延髄にあります。

延髄の呼吸中枢には、空気を吸うための運動ニューロンに、「吸え!」と命令を送る吸息ニューロンと、空気を吐くための運動ニューロンに、「吐け!」と命令を送る呼息ニューロンがあります。

※ニューロンとは、神経を構成する細胞の事

吸息ニューロンは、心臓と同じような自動的で周期的に興奮を繰り返す性質があるので、特に意識しなくても苦しくなる前に、勝手に息を吸える状態でいられます。

しかし、司令塔である呼吸中枢も更に上の中枢から修正を加えられています。

それが、「橋(きょう)」と呼ばれる場所です。

呼吸中枢が中田英寿さんなら、橋はトルシエ監督でしょうか(笑)

フィールド上でゲームメイクをする中田英寿さんに、外からトルシエ監督が軌道修正を行う。

呼吸中枢は呼吸の司令塔ではあるのですが、橋の指令を受けて更に円滑に呼吸が出来ような調整が行われるのです。

そうなると、トルシエ監督の通訳であるフローラン・ダバディ氏は・・・

延髄と橋

そもそも延髄や橋とはなんぞや?

と思われている方もいらっしゃるかと思います。

延髄は、アントニオ猪木さんがプロレスラー時代に「延髄蹴り」という技で活躍されていたので、なんとなく場所のイメージは出来るのではないでしょうか!

分かりづらいですかね・・・

わたくし世代では、「あぁ~!」となりそうですが、議員である猪木さんの印象しかない世代のために、写真でも確認していきましょう!

まず、延髄のおよその場所とはここになります。

 

更に透視してみましょう!

延髄

そして、橋がここになります。

橋

延髄、橋、中脳を合わせて「脳幹」と呼び、延髄も橋も脳幹を構成する一部になります。

この脳幹部分からの発令が、横隔膜を機能させ、呼吸運動が行われるという事になります。

ちなみに、延髄から出発したニューロンは、頸椎部で横隔神経という名前に代わり、横隔膜を支配します。横隔膜はお腹にあるのに、支配する神経が首にあるのはちょっと不思議な気もしますよね?一説によると、もともとエラ呼吸するための筋肉が横隔膜であり、陸で生活するようなる過程で、横隔膜が下がっていったため、首とお腹と距離が離れた場所にあるとかないとか・・・

水から陸へ進化する過程での変化になりますので、しゃっくりは横隔膜の痙攣として有名ですが、気管に水が入らない様にする反射とも言われております。

解剖学や生理学は、そのままを暗記すると難しいのですが、「もともとは両生類だったから~」など、進化の過程や発生学などど絡めると、新たな一面が見え、「暗記」ではなく「学ぶ」という事に繋がると思います。

是非なにかと関連付けて学んでみて下さい!

最後までお読みいただき有難うございました!

imok株式会社

池田倫大

池田倫大
ABOUT ME
池田倫大
池田倫大
柔道整復師/imok Education Director/スポーツクラブでインストラクターとして活動しながら、医療系の国家資格である柔道整復師の専門学校へ入学。卒業後、柔道整復師として整骨院に勤務。様々な痛みを抱える方に対し、手技療法や物理療法と運動を組み合わせた治療を行う。身体の歪みや痛みの無い身体づくりの為には、治療と並行して、継続した正しい運動習慣が重要だと感じ、治療家とトレーナーの両立を目指す。2015年4月より「世界中にI am OK You are OK な人を増やしたい」という想いに賛同し、『猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」』に参画する。現在は、自らがコンディショニング指導を行いながら、後進の育成にも注力する。