こんにちは。
imok株式会社の千野ひとみです。
昔と比べてコンビニやスーパーも多く、手軽に食品が手に入る時代になりましたが、そんな時代にも関わらず、現代人は栄養が不足している方がとても多いです。
とにかくカロリーを気にする時代
多くの人が、食べ物を選ぶ時に「カロリー」を気にします。
コンビニのお弁当やファミリーレストランのメニューにはカロリーが表示され、「カロリーゼロ」や「カロリーオフ」の商品も数多く販売されています。
カロリーの摂りすぎはもちろん肥満の原因となりますが、それ以上に、栄養素が十分に摂れているかということもとても重要です。
5大栄養素、最近では食物繊維を入れて6大栄養素とも言われますが、人間が生きていくためには、全ての栄養が必要です。
カロリーを気にすると食事量が減り、栄養素が不足しやすい
カロリーだけを気にしていると、とにかく食事の量が減ります。
食べる量を減らすことが目的になってしまいます。
すると、食事はパンだけ、サラダだけなどといった状態となり、摂取できる栄養素が足りません。さらに、インスタント食品や加工食品には、ビタミンやミネラルが少ないため、忙しい現代人にとっては、栄養不足の原因となります。
私たちは身体の中で食物をエネルギーに変える時には、多くのビタミンやミネラルが必要なので、それらが不足するとエネルギーがつくられず、結果として脂肪が代謝されなかったり、様々な体調不良にもつながります。
競合する栄養素の過剰摂取
現代人にとって、栄養が不足する最も大きな理由は「競合する栄養素の過剰摂取」です。
栄養素は、それぞれが協力して補い合い、時には競合して働いています。
このバランスが大切であり、ひとたびバランスが崩れると、特定の栄養素が枯渇するという事態に陥ります。
忙しい現代人は、朝食も昼食も夕食も全て外食、コンビニ食という人も決して少なくありません。さらに、仕事をしながら片手間にサンドイッチを食べるなど、食事の時間を確保できない人も数多くいます。
ここで問題となるのが、糖質の過剰摂取です。
糖質は、私たちが主食とする食べ物に多く含まれます。
ご飯、パスタ、パン、うどん、ラーメンなどの主食、そして、いわゆる甘いもの、デザートやチョコレート、アイスクリーム、お菓子、さらにジュースやエナジードリンクなどです。
先に挙げたように、時間がない中でサクッと食事を摂らなければならない場合、おにぎりやパンだけで済ませたり、立ち食い蕎麦屋さんでお蕎麦をかけこんだりと、糖質は私たちの最も身近にあります。
現代人の食生活は、糖質過多になりやすいんです。
糖質の過剰摂取は、ビタミンB₁が不足する
糖質を摂取すると、体内で代謝されます。
この、糖質を代謝してエネルギーに変える時に、ビタミンB₁が必要となります。
つまり、糖質を多く摂取すればしただけ、ビタミンB₁が大量に使われてしまうんです。
糖質過剰摂取によりビタミンB₁が不足すると、糖質が代謝できずに体脂肪になったり、乳酸などの疲労物質が溜まり疲れやすくなります。
さらに、慢性的に不足すると脚気になります。
肺高血圧症の症状で救急に運ばれる子どもたちが多いそうです。
その理由は、風邪をひいた時などに、イオン飲料などを過剰に飲み、ビタミンB₁を摂取しなかったこと。
さらに、健康のために摂取する方も多いカルシウムを過剰に摂取すると拮抗するミネラルであるマグネシウムが不足したり
健康志向の強い方がサプリメントで亜鉛を過剰に摂取すると銅が欠乏したり・・・
私たちの体内では、知らず知らずのうちに栄養素が欠乏していることがあります。
様々な情報が溢れ、多くの食品が手に入る時代だからこその栄養不足に陥ってしまい、肥満や糖尿病などの生活習慣病や慢性的な体調不良を抱えている方がたくさんいらっしゃいます。