機能解剖学&運動生理学

骨の生理学について

骨幹

こんにちは! imok株式会社 柔道整復師の池田倫大です。 今回は骨の生理学について学んでいきましょう! そもそも、骨は常に作り変わっている事はご存知でしょうか? 大げさに言えば、皆さんの体の中にある骨は、今日と明日では別の骨に生まれ変わっているのです! かなり大げさですが・・・笑 この生理的反応を、骨のリモデリングと呼びます。 さて、興味が湧いたところで本編をお楽しみ下さい!

骨の構造

骨の構造VISIBLE BODYで作成

骨の構造は意外と複雑な作りをしていますので、まずはざっくり抑えることにしましょう(笑) 一般的な骨をイメージしてみて下さい! 孫悟空がかぶりついた骨つき肉でもいいですし、ルフィのポケットに詰め込んだ骨つき肉でも良いです!

これは長管骨という種類の骨になりますが、骨の中は空洞になっています。 正確にいうと骨髄と呼ばれる軟組織が詰まっています。 この骨髄は、血を作る機能を持っているので、作られた血液は骨の間を通って体へ送られるのです。 血液を作る骨髄は赤い色をしているおり赤色骨髄と呼ばれますが、大人になると黄色骨髄と呼ばれ、血液を作る役目を終えた骨髄がちらほら出てきます。 他にも長管骨には特徴があります。 両端で関節を作るため軟骨でコーティングされていることや、真ん中の筒状の部分を骨幹(こっかん)と呼びますが、骨膜という膜で骨を覆っています。 骨膜には神経細胞がたくさんありますので、損傷するとめちゃ痛いわけです(笑)

ちなみに、骨折には完全骨折と不全骨折がありますが、骨が完全に離断された状態が完全骨折となります。骨がポッキリ折れていても、骨膜が残っているなら不全骨折となり、骨が転位し辛いので予後は良いとされています!

骨の成長

成長軟骨VISIBLE BODYで作成

冒頭でもお伝えしたように、骨は絶えず自分の骨を分解しては、新しく骨を作り出しています。 これは、骨芽細胞と破骨細胞によって行われます。 この期間、およそ1~4年とも言われています。 冒頭で「あなたの骨は昨日と明日では違うのさ!」なんて言いましたが、実際は年単位の時間をかけてゆっくりと破壊と形成を行なっていくのです・・・ 誇張して申し訳ございませんでした(笑) 骨は、縦にも横にも伸びます。 その時に、子供であれば、骨の端っこに成長軟骨が存在します。

成長軟骨は大人になるにつれ骨に置換され、成長軟骨が閉鎖されたら身長は頭打ちとなってしまいます。 ただ、姿勢が悪ければ身長が低くなりますので、身長を2,3cm伸ばしたい方は、猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく 」までお越しください!

破壊と再生のバランス

骨は破壊と再生を繰り返しながら、常に変化を続けています。 この2つの行為は、バランスが保たれて初めて成立するのですが、破壊する量が多くなってしまったらどうでしょうか? スカスカの骨になってしまいます。 これが骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と呼ばれる状態になります。

骨粗鬆症 年齢によるもの、ホルモンバランスの崩れ、栄養不足など様々な原因が考えられます。 リモデリングは加齢によってスピードが遅くなることや、骨の破壊と形成はホルモンのコントロールによって行われています。 また、骨を形成するためにはビタミンDや紫外線が必要になりますので、偏った食事で外に出ない習慣は骨を弱くしてしまいます。 他にも、骨の長軸に対する刺激を与えることで、骨の形成が促進されますので、適度な運動を心がけると良いでしょう! バランスの取れた食事や規則正しい生活に、適度の運動がオススメです!

まとめ

・骨はリモデリングによって破壊と形成を行う ・リモデリング期間は1~4年ほど ・リモデリングのバランスが崩れると骨粗鬆症になる ・骨粗鬆症の改善には、栄養や運動が大事 ・悟空もルフィもトリコも桜木花道も、少年誌の主人公は大食いである(笑)

最後までお読み頂き有難うございました! imok株式会社 池田倫大 [avatar user=”Michihiro Ikeda” /]