リフォーマー&ボディワークと運動生理学

呼吸器系③ ~呼吸のメインシステム~

こんにちは!

柔道整復師

imok株式会社の池田です。

今回は、呼吸を行う上で欠かせない、横隔膜のお話をしたいと思います。

皆さんが何気なく行っている「呼吸」は、横隔膜という筋肉が働くことで行われています。

呼吸と聞くと、「鼻でしている」や「口でしている」、または「肺でしている」と解釈は様々ですが、基本的に鼻も口も肺も、呼吸をするための運動を行うことは出来ません。

口も鼻も肺も、空気が通る道にしか過ぎないのです。

つまり、呼吸は横隔膜の働きによって行われているという事になります!

横隔膜とは?

横隔膜を一度おさらいしておきましょう!

横隔膜の場所はこんな感じです!

・正面から見た横隔膜

・下から見た横隔膜

・上から見た横隔膜

・横から見た横隔膜

12対の肋骨で囲まれた空間を「胸郭(きょうかく)」と呼びますが、胸郭は、12対の肋骨と12個の胸椎(きょうつい)と胸骨で構成されるため、とても堅牢な構造をしています。

胸郭の中には、大事な大事な心臓や肺などが入っており、胸郭によって守られています。

横隔膜は胸郭の下を蓋するような形で付いており、胸郭内のスペースである胸腔(きょうくう)を真空状態に保ちます。

ちなみに、循環器でも触れましたが、胸腔内を通る太い動脈を「胸大動脈(きょうだいどうみゃく)」と呼び、横隔膜を境に「腹大動脈(ふくだいどうみゃく)」と名前が変わります。

そのため、横隔膜は食道が通るための穴や、動脈や静脈が通るための穴が開いていて、「食道裂孔」「大動脈裂孔」「大静脈孔」と呼ばれて構造を持ちます。

これらが、横隔膜に開く穴になります。

横隔膜がどうなったら呼吸ができるのか?

横隔膜の写真を見て、およその形のイメージは付いたと思います。

横隔膜は骨で付着している部分以外の所は、胸郭内に収まっており、帽子のように窪みがある構造です。

横隔膜が働くという事は、この窪んでいる部分が下に落ちてきて、横隔膜が平らに近づくという事になります。

通常、筋肉は2つ以上の骨の関節部分を跨ぐように存在し、その筋肉が働くことによって、2つの骨の距離を近づけて、関節を動かすことになります。

なので、骨がある程度自由に動くことが前提となります。

しかし、横隔膜という筋肉は、堅牢な胸郭に付着しているので、横隔膜が収縮しても肋骨は大きく動いてくれません。

前者の2つ以上の骨の間に位置する筋肉でしたら、筋肉の働きによって骨が動く。

つまり関節運動が行われます。

しかし、後者の横隔膜の場合、堅牢な胸郭によって胸郭を動かすことはあまりできないので、横隔膜の中心部が下に向かって引っ張られるように動くことになります。

イメージが難しいと思いますが、もう少しかみ砕いてみましょう。

筋肉を細いゴムのようなものだと思ってください。

横隔膜の筋肉の繊維は、中心から外側に向かって伸びています。

筋肉が働く=筋肉が収縮する(短くなる)

の方程式に当てはめると、

横隔膜の中心部から、外側の胸郭に向かって伸びる筋肉の繊維達は、胸郭を中心に持ってこようと引っ張りますが、胸郭は堅牢であまり動きません。

すると、横隔膜の筋繊維の外側を引き寄せられないため、中心部が外側に引き寄せられていきます。

横隔膜において中心部が引き寄せられるという事は、中心部が外側部分に近づくことになりますので、中心部が下がるという事になります。

実際にはもう少し複雑な動きを行うのですが、横隔膜が下がりながら動くことに関しては理解できたでしょうか?

次回は、もう少し複雑な横隔膜の動きをお伝えしていきます。

 

imok株式会社

池田倫大

池田倫大

 

 

ABOUT ME
池田倫大
池田倫大
柔道整復師/imok Education Director/スポーツクラブでインストラクターとして活動しながら、医療系の国家資格である柔道整復師の専門学校へ入学。卒業後、柔道整復師として整骨院に勤務。様々な痛みを抱える方に対し、手技療法や物理療法と運動を組み合わせた治療を行う。身体の歪みや痛みの無い身体づくりの為には、治療と並行して、継続した正しい運動習慣が重要だと感じ、治療家とトレーナーの両立を目指す。2015年4月より「世界中にI am OK You are OK な人を増やしたい」という想いに賛同し、『猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」』に参画する。現在は、自らがコンディショニング指導を行いながら、後進の育成にも注力する。